破天航路観察日記

2016年の頭から、破天航路というバンド……バンド? と活動を共にしています。


オフィシャルサイト
 9人編成で、4人が楽器、5人が殺陣やダンスや歴史講座をするという変わった組み合わせで、メンバーに一人、リアルちょんまげの人がいます。あとリアル忍者の末裔もいます。

 現在のところ日本がベースなのですが、先日フランスまでツアーに行ってきました。今後海外での活動が増えるんじゃないかな、増えると面白いなと勝手に思っています。

 私は結成寸前に彼らと知り合いまして、最初のアー写(アーティスト写真)の撮影からずっと、ライブのみならずリハーサルなんかにも顔を出しては、彼らの色んな模様を撮影しております。

https://vantherra.tumblr.com/

 ドキュメンタリーといいますか、フォトエッセイっていうやつですね。スチルだけではなく動画もちょこちょこ録り貯めているのでなかなかの量になっています。
リハーサルもちょくちょく遊びに行って撮っています

 破天航路、今でこそ「期待の新人」みたいなポジションに来ておりますが、結成当初は当然誰も何も知らないわけで、メンバーですら世界にまだ存在しない、新しい事をやっているので全容が掴めておりませんでした。

 なので、上手く転がり始めている最近、どういう嗅覚で「こいつら面白い!」つって撮り始めたの? って聞かれる事があるんですが、まあ勘としか表現のしようがないですよね。初めてメンバーが9人集まって撮影した時に、ああこの9人の組み合わせなら、なにか面白い事が出来るだろうなと思ったんです。

 彼らについてこのブログで言及することは今後あんまりないと思うんですが、なぜ今回紹介させてもらったかというと、上にリンクした「破天航路観察日記」、もちろん著者は私で写真も全部私が撮っていますので、そちらを紹介したかったというのが一点。

 ギラギラして人目を引こうとするよりも、高品位で普遍的な写真を狙っています。あとオフショットも撮影、セレクトとも信頼してまかせてくれる懐の広さが破天航路の凄いところです。しかも撮っていて面白い。
正直なところ、たいがいの人は1回、2回撮れば飽きるものなんですが、破天航路は9人いて、しかも状況がどんどん変わるし本人たちの人間も面白いしでぜんぜん飽きません。こちらも色んな面で刺激を受けます。

 そういえばYoutubeへ真面目に投稿を始めたのも、破天航路に刺激を受けたからでした。

パリでの一こま

 撮影する人間として、彼らを撮っているとよく思う事があるんです。それは当事者性について。距離感と言い換えても良いかもしれません。

 たとえば、ドキュメンタリーは本来であればまったく起きていることに関わってはいけないんですが、その場にいるというだけで影響を及ぼしてしまいます。また作品として撮っている時や仕事として広告用の写真を撮っている時、撮る人間がどこまで手を突っ込んで良いのか、手を突っ込むべきなのか、自分できちんとラインを見定めておかなければならないんです。

 破天航路に関しては、常に一緒にいる人間として、また同時にプレイヤーではなく、完全に傍観者として見守る視点から、「伴さんから見てどう?」と意見を聞いてくれる事が当初からよくありました。
私としてはその度に、「これ手を突っ込む行為になってないかな、大丈夫かな」と思いながら意見を述べさせてもらっていたのですが、最近では彼らを一番身近で見ている立場の人間として、力づけるのも指摘するのも役割としてアリなのかな、と思って好きなことを言わせてもらっています。

 もちろん親しき中にも礼儀ありですし、そう深く知らないバンドや役者さんに対しては何も言えないんですけどね。

とにかく真剣で気の良いやつら。


 写真を撮っていると写真から始まる関係性があちこちで生まれるんですが、最近はかなり絞って選択的にしか関わらないようになりました。

 音楽も演劇も、また広い意味でいろんな芸術、芸事がありますが、自分が撮りたい、撮らせてもらいたい、撮る価値があると思えるものってどんどん減っていきます。ある意味では成長しているのかもしれませんが、より高めあってお互い価値を生み出せるようにならないとな、と思う次第です。

 皆さんも破天航路に興味を持たれたら、是非ライブに足を運んでみてください。まず間違いなく私がカメラを持ってそこにいます。